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2014.4.14

消費税アップでも買いたい家電

家電のプロが注目する7つのキーワード(前)

4月1日からの消費税率アップにより、家電量販店は3月31日の閉店間際までお客であふれていました。3月までの国内家電市場を見ると、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など、あらゆる分野で前年の販売実績を大きく超えていますが、4月以降はこの反動で売り上げが低迷すると見られています。

 消費増税駆け込み動向と4月の反動速報についてはマイナビニュースでレポートしていますので、そちらを参照してください。

 一方で、消費増税に左右されることなく買い替えが必要な家電は発生するし、今年も購買欲を駆り立てるユニークな商品が多数登場すると見られています。そこで、カデンプラス2014春号にも登場した家電コンサルタントの得平司氏に、この夏注目すべき家電製品ついて聞きました。

家電流通コンサルタントの得平司氏

家電流通コンサルタントの得平司氏

家電のプロが注目する最新家電7つのキーワード 

「家電メーカー各社は今年、これまでにない新技術を投入したり、新しいジャンルを開拓するようなアッと驚く商品を次々に発売してきます。生活必需品というよりは生活にプラスアルファの楽しみや潤い、価値を与える商品を開発しているところです」と得平氏。家電メーカーは、消費税が8%にアップしてもユーザーに欲しいと思ってもらえる魅力的な商品を開発し、家電市場を再度盛り上げようとしているとのことです。

得平氏が今年特に注目しているのが、以下の7つのジャンル。

1.パソコン

2.4Kテレビ

3.ハイレゾオーディオ

4.美容家電

5.健康家電

6.住環境家電

7.グルメ家電

今回はこの中でデジタル3商品について解説してもらいました。

(1)XP買い替えを機に、タブレットユーザーがPCに戻る

4月9日にマイクロソフトによるWindows XPの公式サポートが終了することで、XPユーザーはインターネット上の様々な脅威に晒されてしまいます。フィッシングサイトやウィルスなどのネット犯罪は年々巧妙化しており、ネット通販やSNSを利用している人にとってセキュリティーは非常に重要なものになっています。自分および家族のプライバシーや財産を守るためにも、最新パソコンへの買い替えがベストです。

「近年、フルHDの動画や高精細の写真、高音質の音楽など、インターネットコンテンツのデータ量は大きくなっています。古いXPパソコンでストレスをためながらも我慢していたユーザーが、サポートが切れるこの機会に買い替えに走っています。この動きは増税後もしばらく続くでしょう。タブレットで十分と考えていたユーザーも、子どもの教育や自分の仕事、家族の写真・ムービー管理などでパソコンの必要性を再認識し、買い替え市場が活性化すると見ています」(得平氏)

若者の間では、動画サイトや無料ブラウザゲームが流行し、高校・大学生にとってパソコンはもはや必須アイテム。扱うデータ量の増加に伴い、今後はCPU性能が高く、HDD容量の大きい、ディスプレー画質の良いモデルに対するニーズが高まると見られています。

フルHD液晶、Core i 7、4Kテレビ出力対応といったハイエンドノートPCが続々登場しています。写真は東芝のdynabook KIRA V834

フルHD液晶、Core i 7、4Kテレビ出力対応といったハイエンドノートPCが続々登場しています。写真は東芝のdynabook KIRA V834

(2)夏モデルから4Kテレビがお手頃に

 「4Kテレビの販売構成比が徐々に上がっています。景気の回復に伴い、性能の高い家電製品の売り上げが伸びていますが、テレビの場合は高画質に対するニーズが高まっているのです。今年の夏は、ワールドカップを前にテレビメーカー各社が4Kをはじめとした高画質モデルのラインアップを増やしてくるので、さらに高画質モデルの販売構成比は拡大するでしょう」(得平氏)

現在、4Kテレビは50型以上の大画面モデルが中心ですが、今夏モデルでは40型台が登場すると見られています。また、シャープのAQUOSクアトロンプロのように、フルHDパネルで4K相当の高精細映像を再現することで4Kモデルより価格を抑えた製品も人気が出てきています。サイズ、価格的に手頃なモデルがラインアップされることで、高画質テレビ市場が花開くと予測されているのです。

「また、サッカーは横の動きが激しいスポーツなので4倍速フルHDパネルモデルを選んだり、録画した試合を電車の中など外出先で見るために番組転送機能を搭載したブルーレイレコーダー、全試合を録画するために大容量HDD、多チューナー搭載のレコーダーも注目されるでしょう」(得平氏)

パナソニックが5月中旬から新発売する4Kテレビのスタンダードモデルは50型で市場想定価格38万5,000円前後(TH-50AX800F)と、一般家庭でも手が届くレベルになりました

パナソニックが5月中旬から新発売する4Kテレビのスタンダードモデルは50型で市場想定価格38万5,000円前後(TH-50AX800F)と、一般家庭でも手が届くレベルになりました

東芝のレグザサーバーは大容量5TBのHDD内蔵で(DBR-M490)、地上・BS・CS放送のうち好きな6チャンネルの番組を最大17日間+2チャンネルを最大2日間分まるごと録画できます。ドラマも歌番組も、ワールドカップ全試合も見逃しがなくなります

東芝のレグザサーバーは大容量5TBのHDD内蔵で(DBR-M490)、地上・BS・CS放送のうち好きな6チャンネルの番組を最大17日間+2チャンネルを最大2日間分まるごと録画できます。ドラマも歌番組も、ワールドカップ全試合も見逃しがなくなります

(3)CDよりも高音質、スタジオやコンサートホールの臨場感・空気感も再現 

「ハイレゾ」とは、音楽CDの約3倍~6.5倍のデータ量を持つ音源のこと。原曲に近い高音質により、CDでは再現できない録音時の空気感や臨場感を表現できるのが特徴です。CDに収めることができないため、楽曲はインターネット上で有料配信されています。パソコンがあれば再生可能なのですが、せっかくの高音質を専用機器で聴きたいとのニーズが拡大し、昨年からハイレゾ対応機器の売り上げが伸びているのです。

「上質な音楽を聴いてリラックスしたい、仕事でたまったストレスを解消したい、景気も回復しているのでちょっとした贅沢を楽しみたい、などの理由でハイレゾに注目が集まっています。アンプやスピーカー、ヘッドフォン、MP3プレーヤーなど、今年はハイレゾ対応オーディオ機器がブームになるでしょう。メーカーも家電量販店もユーザー体験に力を入れ、店頭などでの実演の機会を増やすと思われますので、未経験の方は是非一度試してみてください」(得平氏)

JVCケンウッドは人気のウッドコーンスピーカーコンポでハイレゾ対応モデルを発売しました。LAN接続でパソコンやネットワークHDD内のハイレゾ音源を再生できるほか、USBメモリーやiPhoneの中の曲も高音質で楽しめます

JVCケンウッドは人気のウッドコーンスピーカーコンポでハイレゾ対応モデルを発売しました。LAN接続でパソコンやネットワークHDD内のハイレゾ音源を再生できるほか、USBメモリーやiPhoneの中の曲も高音質で楽しめます

ソニーのウォークマンもハイレゾ対応モデルをラインアップ(写真はF880シリーズ)。電車の中やカフェなど、いつでもどこでも好きな場所で最高音質を聴くことができます。圧縮音源もハイレゾ相当にアップグレードでき、いつもの音楽が高音質で楽しめます

ソニーのウォークマンもハイレゾ対応モデルをラインアップ(写真はF880シリーズ)。電車の中やカフェなど、いつでもどこでも好きな場所で最高音質を聴くことができます。圧縮音源もハイレゾ相当にアップグレードでき、いつもの音楽が高音質で楽しめます

 デジタル分野ではこのほか、デジタルカメラも注目です。一眼レフだけでなくミラーレスでもフルサイズモデルが登場し、コンパクトタイプも高級モデルが多数登場するなど高画質ニーズが高まる一方、360°全天周カメラやアクションカム、インターバル撮影などユニークな機能を搭載したカメラが続々と登場しています。YouTubeやFacebookなどネットで写真やムービーをシェアする文化が普及することで、作品づくりに対する意識が高まり、カメラ市場の復活が期待されているのです。

 (後編に続きます)

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