2013 Spring Vol.020

こんなにある日本の世界遺産候補

現在、日本には「世界遺産暫定リスト」に記載されている世界遺産の「候補地」が13カ所あります。

暫定リスト入りは、いわば世界遺産認定への第一歩。ここに載らないと、世界遺産委員会へ推薦書を提出しても審査されません。リストに名前のある候補地のすべてが世界遺産に認定されるわけではありませんが、どこを訪れても損のない貴重な観光地です。

これらの候補地は、今後世界遺産に登録されると注目度が一気に上がり価値も増す一方で、観光客も増えて訪問したときにゆっくり楽しめなくなる可能性も考えられます。訪れるなら混雑する前が理想的ですね。その候補地が世界遺産にふさわしいのかどうか、自分の目で確かめてみるのも楽しそうです。

「世界遺産候補」は、いにしえのロマンに想いを馳せつつ教養も深まる、本誌オススメのスポットです。ご家族でどうぞ!

(文/ユータック 臼井隆宏、竹田明・イラスト/ヴィバーチェ)

一度は訪れてみたい「世界遺産」。日本国内には16カ所あります。でも、これに加えて13カ所の「候補地」もあることをご存じですか?ここではそんな「世界遺産候補」の魅力を紹介します。

1.「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道・青森県・秋田県・岩手県)

定住して狩猟・採集していた、縄文時代の実態を表す考古学的遺跡群

2.「佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)

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他の地域では見られなくなった鉱山の遺跡・建造物や現存する集落

3.「富岡製糸場と絹産業遺産」(群馬県)

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明治政府が日本の近代化、殖産興業のため創設した「模範器械製糸場」。当時の建造物がほぼそのまま残存します

4.「国立西洋美術館・本館」(東京都)

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ル・コルビュジエの代表的建造物。都心で見られる世界遺産候補です

5.「富士山と関連遺跡群」(静岡県・山梨県)

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富士山は標高3776mの秀麗な山容を持つ円錐成層火山です。多くの絵画作品に描かれ、「万葉集」や「古今和歌集」などにも富士山を詠った多くの和歌が残されています

6.武家の古都「鎌倉」(神奈川県)

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鶴岡八幡宮や若宮大路、寺院、当時の権力者の屋敷跡が散在し、周囲の丘陵には険しい切通し道(鎌倉七口)も現存

7.「彦根城」(滋賀県)

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7世紀初頭の城郭建築最盛期の遺産であり、全体像を良く残す城郭です

8.「飛鳥・藤原の宮都と関連資産群」(奈良県)

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飛鳥・藤原の遺跡群や周辺の文化的景観は、日本の古代国家の形成過程を表しています

9.「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)

日本最大の面積・規模の古墳を含む、4世紀後半〜6世紀前半の古墳群です

10.「九州・山口の近代化産業遺産群」(九州・山口県)

明治維新後に進められた近代工業化の過程を示す産業遺産群

11.「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)

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古代祭祀の様子と、海を介した信仰空間を現在に伝える沖ノ島と宗像大社、新原・奴山古墳群。写真は宗像大社(総社・辺津宮)

12.「長崎の教会群と キリスト教関連遺産」(長崎県)

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イエズス会の本部が置かれ、日本における布教の重要拠点になりました

13.「奄美・琉球」(沖縄県・鹿児島県)

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希少な動植物の生息地と豊かなサンゴ礁で世界的に知られている自然遺産。候補地中で唯一の自然遺産

「世界遺産」認定リスト

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